富士山への旅
フランス人の友人と2泊3日の旅をしてきました。
僕は全くフランス語を話せず、彼も日本語は難しい。
でもなんとかなるもんね。
本当はキャンプに連れて行く予定だったのだけれど
(だってさ、テント設営してBBQして、焚き火を見ながら
ウイスキーなら言葉はいらないじゃん)
天気予報では雨。
室内で何が楽しめるのだろう・・・3日間も。
悩みに悩み、考えに考えたあげく、温泉+酒蔵+博物館
そして富士山!僕がこんなに富士山好きなんだから
彼もきっと喜ぶでしょう。
まずは麓にある富士山世界遺産センターへ。
来ているのは僕以外全て外国人。富士山のつくり、歴史、
富士講など風俗・民俗学。全ての文章の下に英語が
書かれているから、彼に説明せずに理解してもらえる。
ここは僕以外、外国人だらけ。
天気が悪くて富士山はよく見えないのだが
なんと天気予報が変わって明日は晴れるらしい。
去年も行った河口湖そばのホテルを予約。
僕はこのホテルに3度目。このホテルは何が良いって
安い。そして大浴場がある。温度も丁度良い。
そして屋上からは富士山がドンとお迎え。
1度目は一番安い部屋にしたら窓が無かった。
それは息苦しいし朝が心配なので、2度目は+1300円で
窓のある部屋に。但し残念ながら富士山側では無かった。
そこで今度は窓のある富士山側を期待して予約。
彼の部屋は広い窓が富士山を真っ正面に。最高の部屋じゃん。
隣の僕の部屋は・・・
え????窓ってあれだけ??
カーテン開けてビックリだわ。
彼の部屋の窓から外に出て調べてみると、彼の部屋以外
皆このサイズの窓なんだわ。彼が超ラッキーなの。
翌朝、彼の部屋からはホラ。富士山がド~ン。
僕の部屋も窓からも風景画のようにね。
彼の部屋のベランダでコーヒーを入れて、ホットサンドを
作り、富士山を見ながら食べてキャンプ気分。
リンゴとオレンジも用意しました。
じゃあ、「富士山に登りに行こうか」と、出発。
スバル・スカイラインは雪のため4合目駐車場までしか
行けないけれど、間近で富士山に触れよう。
2100円支払って入場。
この先はゲートが閉じて、結構な雪だわ。
外国人観光バスは最近NARUTO BORUTOが人気なのか。
この場にいる70人中日本人は多分、僕だけ。
昨日のホテルもフロントは皆外国人だし、客もそうだし
なんかインターナショナルな旅を選んだんだな。
しかしもって、ガスっていて何も見えないのであった。
折角2100円払ってここまで来たのに・・・
下ってゆくと雲が切れてよく見えるんだわ。
なんともね~。
胎内神社があり胎内巡りをしようと寄り道。
ところが前にいた女性が入り口で係員の説明を受け
それを聞いていて僕たちは止めることにする。
だって床は濡れているし、高さは1メートルだし、
暗いし、汚れたくないし、腰にしんどそうだから。
「え?行かないんですか」と言う女性を見送って
僕らは河口湖畔に移動。
こんなに綺麗に富士山が見えるんだぜ。
晴天でなんてラッキーなことか。
あの横になびいている雲が丁度、雪の切れ目のところに
あれが四合目駐車場を覆っていたのね・・・
山梨の町に下ってゆこう。
釈迦堂遺跡博物館へ。ここは以前僕が来て感動したところ。
土偶や縄文土器の宝庫だ。ところが何故か今日は閉館。
普通は月曜日なのにね。残念。
その隣の桃畑で桃の花見を楽しんだよ。
ここからはアルプスもよく見えたよ。
山梨市にある酒蔵見学&昼食の予約を入れてあるので
そこに向かうんだけれど、あれ?
この道は来たことがあるぞ。
ほったらかしキャンプ場に行く道だ。
知っている道に出ると、なんだか嬉しくなる。
養老酒造へ。山梨で一番小さい酒蔵。
僕は運転で飲めないけど、彼は利き酒を。
食後は近所の八幡様を散策。
ふらっと入ったのに、まさに日本の美。
本殿・拝殿の屋根が檜皮葺きなんてとても格式のある神社。
(だって60年に一度の張り替えに何千万もかかる)
木製の鳥居も、この拝殿も建築様式では日本一古いという。
凄いところに来ちゃったな。
お腹がこなれたところで、次の目的地へ。
塩山温泉。なんとph10の超アルカリ温泉。
つまりヌルヌルスベスベよ。怖いくらいに床が滑る。
公衆浴場で温泉なんて最高だよね。
山梨は銭湯が温泉というところが多いのが凄いところだ。
さて今夜の宿に車を止めたら
今度はワイナリーに行きましょう。
酒好きのフランス人に日本のワインを紹介するのは
はばかられるんだけどそれも一興として。
もう車を降りたので僕も飲んだけれど、
ここのはワインというよりジュースでした。
ずっと車の移動だったから、散歩しましょう。
桜が咲いていますね。桃の花も咲いていたし。
なんとブドウの花も咲いている。初めて見たよ。
町中花が咲いていて、まさに桃源郷だ。
宿は鴨料理自慢の店。
鴨すき焼きと馬刺しと、それに彼に驚かせたかったのが
ワイン風呂。僕も初めて入ったけどさ、赤くて
甘いワインの香りがするんだ。
彼はとっても喜んで、僕も嬉しい。(朝湯もしました)
翌朝はこれぞ日本の朝ご飯という正調旅館朝食をいただいて
甲斐国一宮浅間神社にお参り。
ここは甲州街道歩きの時に寄りたかったんだけれども
街道から外れていて寄れなかったんだ。
浅間神社が何故ここに建てられたかは、彼には
富士山世界遺産センターで学んで貰っているから説明が楽。
ここまで来られて、楽しい旅が出来たことを感謝して
お参りしたら、さあ帰路につきましょう。
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