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顎がはずれた!

25_084 「娘の顎がはずれてしまったので、治療をお願いできないでしょうか・・・」と、朝、益子のYさんより電話を頂きました。

「9時台はもう予約で埋まってしまっているので、10:15にいらしてください」

顎がはずれる・・・顎関節の脱臼は中年女性に多く、欠伸をした時、大笑いをした時など日常生活の中で、口を大きく開けた時になります。習慣性になりやすい。歯医者さんの診療中になってしまうこともあり、歯科医もビックリするそう。でも、Yさんの娘って・・・きっと若いと思うのだけれど・・・

10:15に来院されました。20歳の女性です。夜、俯いてシャンプーをしながら欠伸をしたらはずれてしまったとのこと。前にも一度はずれてしまったことがあると言うことでした。

「実は昨夜、12時近かったので近くの接骨院にお電話して診療して貰ったのです。でも入らなくて、「朝、もう一回来てくれ」と言われて、今度は助手の方達と先生3人がかりでやってくださったんですけれども入らなくて、先生も「ダメだ。日赤に行って下さい」と言われたんですけど・・・ダメなので、大幡先生のところに来ました。」とお母様。(患者さん自身は顎がはずれて喋れません)

「それは辛かったですね。よだれはダラダラ出るし、ご飯は食べられないし、痛いし、辛かったでしょ。脱臼ははずれたまま時間が経つと戻せにくくなるんです。ぶつけたとか、ボクシングで殴られたとか強い外力ではずれた場合は骨折を伴っていることもあるので、そうゆう場合は普通では入りにくい。でも、欠伸をしてはずれたのなら、角度をしっかり取れば大丈夫なはず。やってみましょう。3人がかりでダメだったと言うことは、固くなっているのかも知れないから、その場合は鍼をして、まわりの筋肉を緩め、それからもう一度整復してみるカタチでやります」

さて、状態を検査しながら、整復をします。右の顎関節が前方転位、脱臼しています。これなら大丈夫。下顎を押し下げ、引いて、押し入れる。

その間1分。「先生。入りました!!」彼女が話せるようになりました。彼女の目から、涙がボロボロ流れてきます。

「痛かったでしょう。でも、よかったね~。お腹空いたでしょ。ご飯食べられるね~」

振り返ると、お母様も泣いています。横で見ていた僕の妻も泣いています。みんな嬉し泣き。

よかった。よかった。骨折や脱臼は、しっかり検査して、確実に一発で整復しなければならないので、やはり緊張します。特にYさんは、いつも無農薬の野菜やイチゴを分けていただいて、うちにとっては、野菜の神様のような方。その方が、「大幡先生に」と願い、想い、益子から来ていただいたのだから「やっぱり入りませんね~」というわけにはいかない。まあ、これはどの患者さんにも言えることなのだけれども、期待に添えられることが出来て、本当に良かった。

お嬢さんには、習慣性になりやすいので、その後のケアー、養生の話を説明して、そのあとに妻が「もし、また何かあったら夜中でも、大丈夫ですから気にせずお電話下さい。夫が、酩酊していなければ大丈夫ですから。」と伝えていました。

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