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読書

今、イザベラ・バードの日本奥地紀行を図書館で借りて読んでいます。

(図書館の東洋文庫コーナーは面白そうな本がいっぱい。)

今から約139年前(明治11年)5月にイギリス人女性が横浜に上陸し、東京~日光~東北~北海道(蝦夷)までを旅した記録です。

その時代に外国人女性が僻地を旅出来たと言うことがまず驚き。

特に読みたかったのが日光東照宮や中宮祠、湯の湖、金谷ホテルの前身カナヤ・ハウスのことが書かれているところ。

今とどう違うのか。今はいろは坂があるが、それ以前はどうやって中禅寺湖に登っていったのか。金精峠が開通していない昔、湯の湖の先はどうなっていたのか。その頃の食、暮らし、風俗等々リアルな情報がここに載っているのです。

その中にこんな下りがあります。

日光の集落にて「頭の大半を剃った男達の肌が疥癬、しらくも、たむし、目ばちその他気持ちの悪い発疹のような病が流行っているのは厭わしく見るに忍びない。しかもこの集落の住民の優に三割は疱瘡の酷い痕がある」

江戸時代の書物によると皮膚病が多かったそうで、それを治すに硫黄泉は効果的だと言うことで温泉場は湯治客でにぎわっていたそうだ。奥日光湯本温泉はそういう賑わいだったのだろう。

それから、いわゆるあばた顔は3割以上を占めて、痘瘡を予防するワクチン(種痘)は江戸末期に始まり、全国に広まったのは明治後期らしい。

「夏場は男は衣服を身につけていないので(褌ぐらい)、住民の身体には火傷の円い痕が誰にでも背骨の両側に計八つあり、胸や脚にもある。これはモグサというモノで灸をした痕である。春になると人々は灸をする。昔イングランドで瀉血がこの季節に習慣的に行われていたのに似ている。」

「日本のもうひとつの代表的治療法は鍼であるが、専門の鍼師でなくともこれを打つ。ある晩娘が歯痛か神経痛で苦しんでいると、金谷が金メッキした非常に細い鍼を彼女の頬に刺し、望ましいと考えられる深さに達するまで指先で丁寧に廻しながら差し込んでいった。」

こういう話は勉強になるし、鍼灸師としてはもう興味津々の話です。

そして、先週図書館で「本日夜大前神社で東條英機の曾孫が日本人と神道について講演」と書かれたチラシを見て聴講した話も大変ためになり、彼、東條英利さんの「日本人の証明」も並行して読む。

それから、近所の学習塾塾長と儒学者の勉強会を定期的に行うことになり(次回は陽明学の勉強)、彼から渡された竹田恒泰さんの本も寝室で読み、昼間は東洋医療の本、晩酌時はラズヴェルさんの「酒の細道」も読むという読書三昧の日々です。

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